強力馬力単車屋 WIZARD-2
CB750FCのキャブレターを組んでIGコイル、ハイテンションコードを新品にして(NGKプラグキャップを入荷待ち)取り敢えずエンジンをがかかりました。(でも古いバッテリーのせいかイマイチ始動性が悪い)
エンジンがかかったので充電不良の原因を探ります。リプル波形を見ると明らかに一山足りません。何か嫌な予感。
試しにオルタネーターの3本の黄色の線にそれぞれプローブを当てて波形を見ると波形の山が1本だけ低いようです。(一番上の波形)
ダイナモカバーを外してみると・・・
ローターとステーターが接触していました。ユーザーが新品のダイナモカバーを交換した時に位置決めが悪かったのでしょうか。ダイナモカバーがランダムな位置で固定できるようなので、ローターと接触しない位置で固定しなければならないようです。この後ステーターの出力を測定して良否の判定をしなければなりません。
つづく
オマケ
数年前に当ショップでフルオーバーホールエンジンは完調です。レッドゾーン振り切ります。もう500rpm位回りそうですが、これ以上は回さない方が良いでしょう。デジカメで撮影する間タコメーターの針を止めておける回転数と言ったほうが良いでしょうか。(少し余裕を持たせています)
ステーターコイルの点検をします。
点検する前提条件としてレギュレターからの黒線と白線のDCVが出力されいている事が条件となります。ここに電圧が出力されていないとローターが電磁磁石とならない為にステーターが良品でも交流電圧を発生させません。(外部電源を用いれば点検は出来ます)
ここからは我流なので、真似して壊れたり感電したりしても全て免責とさせて頂きます。全て自己責任でお願いいたします。(ステーターの導通テストは済ましています)
まず、レギュレターとステーターのカプラーを外します。メインキィをONにしてレギュレター側の黒線、白線間のDCVを測定します。ここに電圧がなければレギュレターの不良が考えられます。
修理車両は少し低いですが10.7V有りました。ここの電圧で発電電圧が変わるのでここの電圧は重要です。(ここでメインキィはOFF)
そして、方法は問いませんがレギュレターとステーターの黒線と白線だけを接続します。(配線出来たらメインキィON)こうする事によってローターが電磁磁石となりステーターの黄線に交流を発生させます。(黄色の3本の線は繋がない)
ステーター側の黄色3本の線をそれぞれABCとして、AB間、AC間、BC間の交流電圧ACVレンジで電圧を測定します。
修理車両の場合それぞれ4000rpmで48Vから50V発生しているのでステーターは問題ないと思われます。(黒線、白線の電圧が高ければ発生電圧も高くなるので参考程度の数値とお考え下さい)極端に発生電圧が低い所(例えばAB間25V等)があればステーターの不良が考えられます。
この波形は整流器のダイオードがオープンしている時に発生する可能性があるのでステーターに問題がなければレギュレートレクチファイヤの不良の可能性が高いと思われます。
ちなみに整流器の正方向の抵抗値はマニュアルでは5Ω~40Ωなのに対して660Ω有りました。(マニュアル参照)
時間を置いて電圧を測定してみるとバッテリー電圧が12V弱しか上がらなかったのに14V上がってきていました。すぐに波形をみるとこの画像のように正常なリプル波形が出ていました。黒線、白線の電圧も11.54Vに上昇していました。
しかし、黄線の波形を測定している間にまた異常波形に戻りました。
エアクリーナーも汚れていたので新品に交換しました。
充電系のカプラーの点検をして青白い粉が浮いている所は綺麗にしておきました。
ローターもペーパーである程度まで研磨しました。
ステーターの点検で3相とも正常に発電していたのでレギュレートレクチファヤーの不良と判定して新品に交換しました。
が、しかし症状は変わりませんでした。ステーターを点検した時に、たまたま正常に発電していたようです。レクチファイヤーの抵抗値も新品も630Ωありました。これはデジタルテスターで測定した数値で、再度アナログテスターで測定してみると50Ωでした。テスターで数値がかなり違うようなので測定時には注意が必要です。
新品のステーターが入荷したので組みます。
こちらのブラシが摩耗限度を超えると発電しなくなります。
ケースにステーターを組み付けました。
ガスケットがはみ出したり、中に入り込んだりしないように注意しながらエンジンに組み付けます。今回は、ケース下側のガスケットが中に入り込んで下側が少し浮いた状態でケースが斜めに組み付けられた結果、ローターとステーターが接触したようです。エアギャップが0.5mm位しかないので正確に組付けましょう。
ステーター交換後、正常なリプル波形になりました。
黄線3本とも同じ波形になりました。
新品のステーターの黄線3本のAC(交流電圧)を測定しておきました。
4000rpmで50V位
5000rpmで62V位
ステーターとレギュレター接続カプラーの黒線、白線間のDCV
10.7V(エンジン静止状態、バッテリーの状態で多少変わるかもしれません)アイドリング時11.5V
バッテリーのプラス、マイナス間のDCV
ライトハイビーム点灯時、5000rpmで14.45V
今回のようなステーターコイルが1相不良の場合、ライト消灯時ではエンジンを吹かすとバッテリー間の電圧は13V位まで上がります。ライト点灯時にはアイドリング回転数では12V以下になりました。
ローターが不良の場合はバッテリー電圧が急に降下したり、黒線、白線間の電圧が6V位まで急激に下がったりします。
終わり
ページビューの合計
2011年2月26日土曜日
2011年2月22日火曜日
18年前に当ショップでエンジンチューン及び足廻りをカスタムをしたZ1000R-2です。
強力馬力単車屋 WIZARD-2
18年前に当ショップでエンジンチューン及び足廻りをカスタムをしたZ1000R-2です。
フロントは当時最新のCB100SF:BIG-1の足廻りを移植。メーター周りはゼファー1100を流用。
スイングアームはゼファー750、ホイール一式はBIG-1、古いタイプのオーリンズリアサス。
18年前に当ショップでエンジンチューン及び足廻りをカスタムをしたZ1000R-2です。
フロントは当時最新のCB100SF:BIG-1の足廻りを移植。メーター周りはゼファー1100を流用。
スイングアームはゼファー750、ホイール一式はBIG-1、古いタイプのオーリンズリアサス。
2011年2月8日火曜日
2011年2月3日木曜日
CB750FCの修理 IGコイル点検交換
強力馬力単車屋 WIZARD-2
CB750FC
4番のプラグキャップの接続が悪かったようで双方に腐食がみられます。
IGコイルのテスターで飛び火性能の点検をします。
こちらが1.4番です。アークが数本に分かれる事が多いので、恐らくハイテンションコードの劣化だと思われます。
こちらが2.3番です。こちらの方がアークの別れ方やS字になったりするのでハイテンションコードの劣化は進んでいるようです。かなり硬化しています。
CB750FCのIGコイルとNGKのプラグキャップが入荷しましたので取り付けました。
古いIGコイル。4番のハイテンションコード取り付けの針が腐食しています。
IGコイル、ハイテンションコード、プラグキャップを交換しました。
CB750FC
4番のプラグキャップの接続が悪かったようで双方に腐食がみられます。
IGコイルのテスターで飛び火性能の点検をします。
こちらが1.4番です。アークが数本に分かれる事が多いので、恐らくハイテンションコードの劣化だと思われます。
こちらが2.3番です。こちらの方がアークの別れ方やS字になったりするのでハイテンションコードの劣化は進んでいるようです。かなり硬化しています。
CB750FCのIGコイルとNGKのプラグキャップが入荷しましたので取り付けました。
古いIGコイル。4番のハイテンションコード取り付けの針が腐食しています。
IGコイル、ハイテンションコード、プラグキャップを交換しました。
登録:
投稿 (Atom)