ページビューの合計

2013年7月24日水曜日

KZ1100R リアホイールRESET














最初は他店でのベアリング交換によって傷ついたカラー2個製作とキャリパーブラケットのセンター出しの依頼だったのだが、どこでどうなったかは不明だけどもワッシャがベアリンクのボール部分を押していてフローティングのはずのキャリパーブラケットがリジットになっていたので痛んだベアリングを交換してフローティングになるようにカラーを製作する事に・・・・



プレスで圧入してベアリング入れ替え終了




新たに製作したカラーを入れ替える。


ホイールをセットしてキャリパーブラケットの動きを確認してナットを締め付けていくとホイールの回りが悪くなりました。もう一度ホイールを外してホイールのセンターカラーとベアリングの接触部を確認すると隙間がありカラーが遊んでました。

センターカラーを外してみるとマジックで長さが書かれていました。124.98mm

ノギスで計測してみると1.44mm短くなっていました。

磨耗と凹みがあったカラー

当初の予算よりかなりオーバーしているのでカラーの左右にワッシャを挟んで対処する事にしました。0.8mmのZ2のミッションのワッシャの内径を拡大して製作。



外側左右のベアリングも新品に交換されていたがすでに抵抗があったので交換しました。
リアサスのブッシュも交換しました。









他機種のブッシュを削って取り付けました。思ったより大変でした。

ホイール、リアサスを取り付けて完成!しかし納車後15分後にクラッチが切れなくなって走行不能に・・・工具を持ってすぐに出発、結果スプロケ側のカバーを脱着した時にレリーズのボールがずれてました。ボールの位置を直して完了。J系のエンジンは(特にアジャスターがクラッチ側に調整されている時)カバー脱着時にはレリーズを外してボール位置を確認して組むべし!!

完!






2013年7月22日月曜日

KZ1100R スイングアームのベアリング交換







KZ1100R:スイングアームを外してベアリングを交換する。
プーラーでニードルベアリングを外す。

ニードルベアリングを外した所。同じように反対側も」外す。

ニードルベアリングを挿入する。

左右のニードルエアリングを画像の位置まで挿入する。

オイルシールの厚み分(2.5mm位)を測定しながら挿入する。

カラーにMOTULテックグリースを塗布する。

フレームに傷が付かないようにテープを巻いて組み付ける。

シャフトにもテックグリースを塗布して組み付ける。完成

つづく

2013年7月16日火曜日

KZ1100R ドライブシャフトのオイルシール交換






Indies☆WZD-2



オイル漏れとリアのアクスルシャフトカラーの製作で入庫しました。チェンジシャフトからのオイル漏れかと思って開けて見たら・・・・

セルモターに赤茶色の砂誇りが積もっていました。

スプロケットの取り付け方が純正と違ってました。
オイルドレンとマフラーのクリアランスが少ないのでマフラを外します。
しかしマフラーフランジがフレームと干渉してフレームに傷が入りそうなのでエキパイを外して下にずらすだけにしました。

ドライブシャフトのオイルシールからオイルが漏れていました。


カバーを外す。


カバーを洗浄してオイルシールを交換、ついでにチェンジシャフトのオイルシールも交換。


カラーの出っ張りが少ないのでオイルシールを少し奥まで打ち込む。






カバー装着、この時カラーのエッジでオイルシールが破損する事があるのでビニールをシャフトに被せて装着する。

後にZ1000R-1まで使用されていたドライブシャフトと判明する。
ユーザーの指摘とパーツリストを見て思い出しました。




完成!!しかし思わぬ所に落とし穴が・・・・

つづく











2013年7月15日月曜日

23年前にライトチューンしたZ2のエンジンの腰上OH5



強力馬力単車屋☆WIZARD-2

Indies☆WZD-2







ここが28ピンの位置

EX,INのカムシャフトがヘッドに干渉しないように加工する。



キャブとテンンショナーは少し接触している。1000J用のφ35のアダプターを購入したので今頃はインシュレーターと共に交換してるでしょう。アダプター交換すればテンショナーと接触しないでしょ。



タンクを載せてエンジン始動。しかしZ1ノーマルエンジンの設定でFCRが出荷されていてアイドリングしませんでした。スローが薄いと感じたのでキャブレターを外してパイロットスクリューの戻しを確認。1回転戻しだったのを少し多めにして2回転戻しにする。それでエンジンを始動すると2500回転位で高くなったのでエアスクリューを半回転絞って調整ノブで回転を調整。これでばっちり。後のセッティングはユーザーがするとの事だったのでここで作業終了とする。終了時間PM11時。
Z2:750RSエンジンのスペック
Z1クランク溶接研磨(23年前)、ヨシムラ強化カムチェーン(23年前)、ヨシムラ強化スプリング(23年前)、ヨシムラφ69ピストンKIT(23年前)、INポート研磨(23年前)、インナーシム化(23年前)  今回:IN,EXハイカム(多分WEB、バルタイ調整)、カムスプロケット加工、リテーナー穴開け加工、ピストン(INリセス加工、重量合わせ)、バルブガイド打ち替え(2回目)、バルブシート加工(2回目)、排気ポート加工、ヘッド1.5mm面研、INバルブ38mm研磨重量合わせ、EXバルブ32mm研磨重量合わせ、カム油穴加工、ヘッドリフターホール加工、アイドラー類をPMC製に換装、CR29キャブレターからFCR35に換装






後日談
23年前に当ショップでチューニング後、日本一週されました。
そして、今までにワンウェイクラッチが滑った事がないのです。
レース等ではバルブを追い込まないのですが、38mmのバルブを入れる為に
バルブを追い込みました。その事によって圧縮比がノーマルヘッド時よりは上がってないのです。
その事が結果的に公道使用メインでは良かったようです。
それでFZ1000に並走してもらって22*km位は出たそうです。公道仕様だと充分でしょう。これ以上は今の足回り、ブレーキでは危険です。
まあ、それでも(これは書いていいかどうか少し躊躇する所ではあるが事実だから仕方ない)8桁かけてチューニングしたZ400FX(680cc位)より速かったとの事でした。それ以来一緒に走って貰えなくなったらしいです。だから公道仕様でもそれなりに速いのでした。

2013年7月14日日曜日

23年前にライトチューンしたZ2のエンジンの腰上OH4










強力馬力単車屋☆WIZARD-2

Indies☆WZD-2




EXポートを燃焼室側から見たところ。


バルブも軽く磨いて重量合わせをする。EXバルブ1番49.57g 2番49.52g 3番49.52g 4番49.52g INバルブ1番58.99g 2番58.99g 3番58.99g 4番58.97g

マイクロロンアセンブリで処理を施す。


バルブを組んだ所。

最終仕上げ前のEXポート。







説明を追加
φ35のFCRキャブレターを装着するのでGPZ系のインシュレーターに交換。そして合わせ面の段差を修正する。公道仕様なのでポートの拡大まではしない。(前回、研磨しているので多少は拡大している)

IN側のカムスプロケットの28の合わせマークな無くなっているので大体のところでカムチェーンを組む。



駒が一山ずれているのでシム調整の時に修正する。





ハイカムを組んでバルブクリアランスを調整する。インナーシムなので調整が大変である。

穴開けしたカムスプロケットがレーシーな雰囲気を醸し出す。


次回OHの為にカムの寸法を残しておこう。ベース円は純正カムより0.9mm小さい。INカムのリフト量9.8mm、EXカムのリフト量0.6mm(EXはヨシムラST-2と同じ)ついでにバルブも再度ここに記載しておこう。INバルブはKZ1100R用の38mm、EXバルブはZ1000R用の32mm。インナーシム化で今回リフターに穴明け加工をする。(画像どこかにある)


カムチェーンは23年前に組んだヨシムラの強化タイプ。アイドラー、トップアイドラーをPMC製に換装。


バルタイをヨシムラのST-1と同じに調整する(カムのメーカー不明
の為)



ユーザーが購入してきたFCRを装着しようとしたらアダプターの純正インシュレーター仕様であったのでユーザーに確認してインシュレターを純正の物に戻しました。そしたらなんとアダプターが短い為にもろにテンショナー(GPZ系)とキャブレターが接触してキャブレターが装着できません。

やむなくテンショナーの接触部分を削る。

なんとかキャブレターを装着。バルブとピストンのクリアランスをチェックしてマフラーを装着。

つづく。