ページビューの合計

2011年10月14日金曜日

Z750FOUR D1 Z2系エンジンチューニング&フレーム補強その17


Z750FOUR D1 Z2系エンジンチューニング&フレーム補強その17

2011.06.10 Friday
強力馬力単車屋 WIZARD-2


Z750D-1:フロントスプロケットはサンスターの530-18T、ドライブシャフトは以前FX1D-2のシャフトに交換しているので画像のロックワツシャが使用出来ます。


リアは530-42Tにしました。減速比2.333となります。純正より少しハイギアになりますが完成後に試乗しましたがなかなか良い感じでした。



Z750D-1のバルタイ:上死点を出します。正回転でピストンが上死点から1mm下がった時のクランク角(分度器の数値)を読みます。針の先を70度に合わせました。
次は逆回転でピストンが1mmリフトした時のクランク角(分度器の角度)を読むと43度でした。(70-43)÷2=13.5 43+13.5=56.5となり分度器の56.5度がトップになります。



ヨシムラのST-1カムのオーバーラップ時の作用角は1mmリフト時にINの開き17.5度。EXの閉じ15度なのでIN56.5-17.5=39度となります。
調整はIN側のバルブを1mmリフトさせたまま、カムスプロケットのボルトを緩めて、カムシャfトが回らないように注意深くクランクを回して分度器の39度と針を合わします。そしてカムスプロケットのボルトを締め付けます。3本共ロックタイトのネジロックを塗っておきました。


EX側も同様に上死点後バルブが閉じる1mm前に15度になるように調整します。
使用されているカムシャフトなのでオーバーラップでバルタイを調整しました。調整できたらクランクを回転させてもう一度測定して確認します。バルタイの調整が終わったらバルブとピストンのクリアランスを確認して完了です。


ヘッドカバー装着。



インシュレーター、BITO R&Dのチタンマフラーに換装。



アルミサイレンサーの転倒傷も応急で修正。



IGコイル取り付け部分に2024(超ジュラルミン)で制作したプレートを取り付けフレームの補強とする。



FCRのリップシール交換。


FCRの同調は黒くて細長いスクリューの上下に連動します。



ガソリンタンクを付けて、エンジンにオイルを回してイグナイターを接続後セル一発始動しました。オイルを回さずにエンジンをかけてはいけません。



FCRの同調を調整。



PMCのRS用ステンエンジンホルダーにD-1のステー取付部分を溶接。これでサイドカバーがバッチリ固定できます。





前オーナーが240kmスピードメーターに交換前の走行が35000km以上なので合計70000km以上走行している事になります。しかし、実際は前前オーナーが15000km以上走行していたエンジンと言う事が判明しまして、合計の走行距離は85000km以上となります。タフなエンジンです。


外装を装着してアルミパーツを磨いて完成!
Z750D1のRS仕様改リニューアルしました。後輪で100PSは超えてるいると思います。速くて安全で楽しく長く乗れる仕様です。

おしまい。

(設定が非公開となっていて公開が遅れました。)

後日談:高速で2**kmオーバーでヤマハ XT1200Zスーパーテネレに付いて行っても安定していたとの事でした。
デジタル電子制御DOHCツインVSアナログ五感制御DOHCインラインFOURのバトル?でしたね。(笑)




ヨシムラのバルブセット長調整用のシムを入れた所。
ヨシムラインナーシム用リテーナーの重量合わせ。
軽量鏡面加工したバルブのセット長計測。
マイクロロンアセンブリで処理したヨシムラST1ハイカムとインナーシム用のリフター。

もっと驚きの後日談!!
夜間の高速道の右斜線を1録*kmで走行中。
前方の大型車が急に左斜線に移動し、よっしゃと言う瞬間に殆んど停止速度に近い速度の軽自動車が!!

目の前に迫り来る停止状態の軽自動車。
ノーマルのZだったら100パー、軽自動車のケツに突き刺さりライダーの頭の上には白いリングが乗って可能性も・・・・・

しかし、古いカスタムパーツと言えどそこは1流パーツ仕様のZ!!
APのマスター、キャリパー(2ポッドなれど)がサンスターφ320ステンローターをフル制動!
18インチのカンパマグホイールに装着されたダンロップ、α13が路面に食い付く。
その瞬間BITOカヤバのフロントフォークがフルボトム!!と同時にリヤのオーリンズが後輪を上手くアシスト。
フルGを支えるBITO削りだしステム。
そのステムからのフル加重を支えるWZD2で補強したフレーム。
もうあかん!
と思った瞬間にライダーの脳はフル回転し、景色がスローモーションになる。
過去の映像が走馬灯の如く甦る!!それでも最後まで望みは捨てない。
さらにAPマスターのレバーを握る。おりゃああ~
ふわっと後輪が浮く。
まるでロデオのごとく。或いは映画ワイルド7の隼のごとく。


1録*kmからフルブレーキングで高速道でジャックナイフ!!
そして、紙一重で停止。心臓バクバク。
軽自動車には老夫婦が・・・高速出口間際で左斜線に入れずにいたようです。

バランス良くチューニングされたZだから出来る曲芸技。
エンジンパワーアップに比例したブレーキ、足回りのカスタムが大事です。







Z750FOUR D1 Z2系エンジンチューニング&フレーム補強その16


Z750FOUR D1 Z2系エンジンチューニング&フレーム補強その16

2011.04.10 Sunday
強力馬力単車屋 WIZARD-2
 




バルブクリアランス
IN側1番から0.229mm(2.50),0.229mm(2.50),0.203mm(2.55),0.203mm(2.55)
EX側1番から2.03mm(2.60),0.229mm(2.55),0.203mm(2.55),0.229mm(2.60)
括弧内は使用シム。
インナーシムなのでカムシャフトを脱着してのシム交換となります。カムシャフトを5回脱着しました。そしてバルブタイミングの調整中IN側のカムスプロケットの長穴が足りず(23年前加工)もう一度カムを外して長穴加工しました。ついでに画像のようにランダムにドリリングして軽量化しました。なかなかレーシーな雰囲気になりました。


リフターとシムの合計重量を測定しました。
IN側1番から37.387g、37.414g、37.368g、37.398g
EX側1番から37.530g、37.550g、37.241g、37.448g
千分台は無視するとして先に計測したバルブ&リテーナーの重量と合計すると
動弁系の合計重量
IN側1番から100.25g,100.4g,100.23g,100.35g
EX側1番から92.94g,92.8g,92.69g,92.84g
となりました。


残るはバルタイのみとなりました。

つづく。

Z750FOUR D1 Z2系エンジンチューニング&フレーム補強その15


Z750FOUR D1 Z2系エンジンチューニング&フレーム補強その15

2011.04.08 Friday
強力馬力単車屋 WIZARD-2


 

ヨシムラのガスケットと取り寄せてガスケットの内径に合わせてポートの出口のみ加工しました。



簡単に燃焼室を磨きました。


アイドラーがラバー部分からよく分離します。

ヘッドの側面がアイドラーと接触していました。


今回使用するPMC製のパーツです。


カシメが不十分でピンがヘッドに接触していたので叩き込みました。(笑)




手持ち最後のヨシムラのヘッドガスケットをセットします。


リングの先の方に液体ガスケットを薄く塗っておきます。


カムホルダーの取り付け部分の16箇所にヘリサートを挿入しました。



ヘッドをトルックレンチで絞めつけて組付け完了。後はシム調整とバルタイのみとなりました。

つづく。